■三国志旅行記>成都2日目 2006年2月21日
■ホテルの真実 朝起きて顔を洗いに言ったら、例の開放的なトイレにしゃがんでる人と出会ってしまった。寝起きで目が開いてなかったから、眼が合わずに済んだんだけど。 チェックアウトするとき、余分にとられた50元が返ってきた。保証金というやつみたい。疑ってごめんなさい。   他のホテルたちでも同じだったけど、ベッドが複数の部屋でも「お一人様」を追加料金なしで泊めるのは、普通のことみたい。 成都は、街の区画が日本よりずっと大らかだし、広さについては、日本よりずっと感覚がゆるいんだろうね。いいなあ。   ■なぜここに日本の品が? まずは、旅行の一番の目的である「武侯祠」に出発。武侯(諸葛孔明)が祭られてる。広い道路の両脇に大きな石門があって、「三國蜀漢城」って刻まれてる。そりゃもう、気分が、あがる!あがる!   広大な敷地に、三国志にちなんだ木造や建物・展示品が並んでる。写真は何度も見たことがあったから、初めて来たような気がしないのよね。あの「歴史群像」シリーズとかでおなじみ笑 「出師表」が大書されてて、建物の中に散りばめられてて、感動して泣きそうになった。あと、諸葛孔明の羽扇が売ってたw (写真:三国演義の主人公=劉玄徳、めちゃデカかった!)   日本のシミュレーションゲーム「三國志」関連グッズが「三国文化的聖地」に並んでたのには、こっそり笑ってしまった。あれ、どっかで見たようなフィギュアだな・・・と思ったら、なんどなんと笑   ■旅立ちの決意 「写真の邪魔だから、どいて」と言われたのをきっかけに、武侯祠で地元のおじさんと会話をした。ガイドブックを見せながら、「この史跡は遠いですか」と尋ねてみる。土地カンがないからね。 いわゆるお客様としてじゃなく、対等に会話をしたのは、この時が初めてでした。「不遠、不遠」と答えてもらった! それから、発音の指導を少々受けました。「はい」と相槌を打つとき「対(トゥェイ)」と言うのだが、「キミの発音は日本なまりが入ってるから」と指摘された・・・ありがとう。   さっそく駅に向かった。 広大な市内を1元(17円ちょい)でバスにどこまでも乗れる。時刻表はなくて、適当に走りまくってるのを見つけて捕まえる感じ。路線図も手に入れたから、もう大丈夫。   ■クラクションのわけ 中国の道路では、反射神経が交通ルールだから、クラクションをめちゃ頻繁に鳴らすんよ。追い越すときとか、ちょっと注意を促したいときも鳴らす。 日本のクラクションは「死ぬぜ!危ねえ!」という重大な警告のイメージで、あんまり鳴らすとヒンシュクを買うじゃん。でも中国のは、音も小さくて、「ちょっとごめんよ」くらいな感覚でした。   「火車北〔立占〕到了」という車内アナウンスを自力で聞き取って、下車。   ■未曾有の緊迫・大行列 中国の列車事情を、ぼくは知らなかった。日本みたいに、近距離ならホイホイ切符を買って、お気軽に移動を出来ると思ってた。 錯了(まちがったわ)! 国土が広大だから、一日数本の列車の座席指定切符を、かなり行列を作って買うものみたい。日本の学校の体育館より広いスペースで、待ち時間1時間以上の混乱振り。見たことないけど、戦後の闇市のイメージかな。   にこやかに「いらっしゃい」って雰囲気でもない。列をはみ出して並んでる人は、制服を着た整理員にしょっぴかれる。窓口の小姐も、要領を得ない客は問答無用につっぱねる。 何人もの中国人がヘラヘラ苦笑しながら、つき返されて戻ってきた。 こんなところで、「今日発の広元行の切符と、明後日の成都に戻ってくる切符を下さい」なんて複雑なことを伝えられるのか??筆談をしようにも、ペンを忘れた。駅の周りの繁華街を探しても、文具店がない。格安の手表(腕時計)やMP3プレイヤーなら売ってるのに笑   かなり待って、ついにぼくのターン。「今日の広元への切符を」と行ったら、「ここじゃないねん」と言われ、「×××!前面(チエンミエン)に行け」と言われた。ぼくが並んでたのは、長距離列車の窓口だったのか!1時間以上待ったのに。。   ■日本に帰れない賭け 片道の切符は無事に買えた。聞き取れないことは、全部「好(ハオ)」でやり過ごした。渡された切符を恐る恐る見て、結果オーライ。にっこり。 これで、有名な蜀の桟道(険阻な岩を穿って、作られた木製通路)を見に行けるよ!   でも明後日の帰りの切符が買えない。1度目のトライでは「3月1日が××」と言われて、ハネられた。2度目のトライでは、またまた聞き取れずにボツ。 もう切符が売り切れてるのか、成都では発行してないのか、今日の切符しか売ってない場所なのか、理由が解らない。 ついに禁じてである「有会説日語的人〔口馬〕(日本語の解る人はいませんか)?」を繰り出すも、問答無用に撃沈。   ■ぼくの語学が空中分解 空港で仕入れた会話集は、カタカナでしか発音が書いてない。それしか売ってなかった。編集者曰く「初心者に正式なピンイン(発音記号)は読めないだろうから」らしいんだが、それじゃあ困るんよ。 往復を意味する「往返」の発音が解らない。「返(フアン)」がHの音なのかFの音なのか、カタカナからじゃ判断できない。結局、通じなかった。。   3度目のトライで、窓口から眼鏡をかけた男性が出てきて、中国語の喋れないぼくに「Take it easy」と言った。 おお!天佑! 「Do you speak English?」とぼくが聞き返すと、照れながら「ちょっとだけね」と返答。そこから会話はやっと成立したのだけど、地名の発音が解らないのよね。 例えば「漢中」だったら、日本語では「かんちゅう」で、中国語では「Hanzhong/ハンチョーン」です。英語読みするときは、中国語の発音記号をアルファベットとして読んで「ハンジョング」。 こんな入り組んだ事情で、パニクった。   ■警備員と押し問答 帰りの切符が確保できないから、行ったキリになって中国で朽ち果てるのは怖いし、「退票(トゥイピアオ/払い戻し)」をしようとした。すると払い戻し窓口で、首根っこをつかまれた中国人が、大騒ぎして連れて行かれてた。こわっ!   ロープで隔離された窓口に行こうとすると、警備員に「何の用だ」と止められた。払い戻ししたいというと、「ダメだ」と。リトライして、また弾かれたから、「なぜ」と聞くと「×××」と。 不思議そうな顔を作ってると「あなたはどこの人だ?韓国人か?」と聞かれた。「日本人です」と答えると、丁寧に「出発2時間前になると、払い戻しは出来ないんだよ」と教わった。出発までは2時間半あったんだが、もう逆らうまい。たった700円前後だし。。   ■ダフ行為のちまた 外に出ると、人々が群がってくる。「払い戻ししたいのか、出来なかったのか」と次々に聞かれる。盗まれるかと思ったら、どうやら「切符を売ってくれ」と言ってるみたいで。   ここまで切符を確保しにくい国なのなら、一か八か出発しなくてよかったわ。後悔したくないから挑戦する!ってのは、ポジティブな考え方で賞賛されがちだけど、挑戦することで失うものも多いはず。 例えば、帰りの飛行機に乗れなくなるとかね。。   ■不思議な動物園 成都と言えば、成都動物園。パンダがいるよ! バスで見に行ったんだけど、入園してから、すごく違和感でした。だって、動物園なのに、臭くない。動物園って独特の匂いがあるものなのに、不慣れな中国の街に比べると、全く匂いが気にならない。   ■値段で食べるなよ 庶民が食事するところは、メニューが死ぬほど安い。炒飯山盛りやラーメンが4元(70円)とかで食べられる。 切符騒動で疲れたから、麻婆豆腐と青淑肉糸と炒飯を頼んだ。アホみたいに安いから、居酒屋の小さなお皿のメニューを想像して、3皿くらい頼めばお腹が膨れるかな、と。 ・・・辛い!多い!食えるわけやない! 店員がぼくの注文を訝ってた理由が、後から解るのよね。   ■夜のバスで締め出し 暗くなったから、昨日と同じホテルに泊まろうと思って、バスに乗った。乗客がついに3人になってしまい、運転手が振り返って「あなたたちはどこで降りますか」と聞いてきた。降りるところをチェックしとけば、運転が効率よく出来るしね。 1人目が答えたとき、緊張はピーク。2番目にぼくが聞かれたのだが、やはりバス停の名が発音できない。「あ・・あ・・」と唸ってたら「お兄ちゃん、あんたのことだよ?聞こえないのか」とキレ口調になった。 「あ・・あ・・」「おい!お前だよ」「うう・・・Next!」 次で降りますとも中国語で言えず、苦肉の策でした。降りたいのは3つ先だったんだけど、諦めるっきゃない。バスの中で大笑いが起きたよ。「中国語じゃなかったよね、あっはっは」と。野次は文章が単純だから、ここだけは聞き取れてしまう笑   ■ジェスチュアの奮闘 また道に迷い、「住宿」と書かれた建物に適当に飛び込んだ。 神経が減りまくってたから「連鎖商店(チェエン店)」と書かれたスーパーで安物のワインを購入。これで落ち着きたいわ。。 日本では、安物のワインはネジ式のキャップって決まってるじゃん。でも、コルク式だった・・・どこまで虐めるの・・・   フロントで編物をしてる服務員に「ある、これある?」と言いながら、ワインを持参して、コルクを力いっぱい抜く動作を演じた。熱演も虚しく「ないわよ」と言われてしまった。 部屋に備え付けの歯ブラシの柄を使って、気合でコルクを押し込みました。蜂蜜風味のシルクロードワインは美味でした!   ■休まらない夜 持参した日本の音楽を聞きながら、元気を取り戻した。テレビを点けると中国語でまくし立てられるから、見ない! 就寝後、日本の友達に、いかに中国が大変かを中国語(らしいもの)で必死に説明する夢を見ました。   ・・・中国に馴染み始めた3日目に続きます。
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