■三国志旅行記>成都1日目 2006年2月20日
■旅行のあらまし 4泊5日で、中国は四川省の成都に行ってきました。三国志が好きだから、単身で卒業旅行をした!初めての海外で一人きり。 「魏呉蜀(ぎ・ご・しょく)」をご存知の方なら、 「しょく」の都に行ったんだなあ~と解ってもらえるはず笑。諸葛孔明(しょかつこうめい)の国です。歴史なんて知るか!って人でも、辛い辛い四川料理の本場と言えば、ピンと来るのかも。   ■おそるべき言語事情 成都は内陸だから(チベットとかの方です)、日本語はもちろん、英語すら通じない。大学で2年間だけ、お飾り程度にカジった中国語と、関空で急遽仕入れた「旅行会話」の小冊子だけが頼り。今から思えば、楽観しすぎてたわ。 この日記で特に断ってないときは、会話は全部中国語でやってます。あと、日本にない漢字を使うときは〔〕で部首をくっつけてます。例えば「明」が出なければ「〔日月〕」という感じ笑   ■上海空港で、もはや帰国願望 行きの飛行機の中で「飲み物は何にするか」と空中小姐(スチュワーデス)に聞かれた。隣のおじさんがビールをもらってた。ぼくもビールがほしい! しかし、何語で頼めばよいのか、見当がつかない。日本語で「ビール」か、英語で「BEER」か、中国語で「ピイチオウ」と言うのか。 まあ日本発の便だし、恥ずかしさも手伝って「ビール」と頼んだんだけど。 今から思えば、こんなことでソワソワしてたのは、序の口も序の口すぎて苦笑を禁じえないね。。   乗り継ぎの上海空港で、飛行機のチェックインをするときに、窓口で場所が解らない。案内所でチケットを見せて「この券、どこ、行けばいいのか、この券、この券」と片言で聞いた。前途多難の予感。。 その後、餐庁(ツァンティン)で昼食を取ろうとしたんだが、店に入ったとき「いらっしゃいませ」と中国語で言われて、面食らってしまった。注文も出来ず、無言でおろおろしてた涙   早くも日本に帰りたい、と思う。観光館内の本(中国語)を買ったときも、店員が気づいてくれなくて、おろおろ・・・   ■成都空港で震えていたい 上海から成都への飛行機は、中国の国内便だから、周りは中国人ばかり。機内で配られた現地の新聞を見ながら、考え込むふりして、日本人であることを隠してた。   成都に着いたら、帰りのチケットの予約がうまく行ってるかどうか、問い合わせをしなければダメでした。会話集を片手に窓口に乗り込んで、例文を喋る。 係員がいっぱい答えてくれてるんだが、聞き取れるわけがない。仕方ないから全部聞き流して、最後に「好〔口馬〕?(ハオマ/よいかしら)」とだけ尋ねる。向こうは「好」と答えたから、お礼を言って立ち去るっきゃない。   本屋で「諸葛亮大伝」という三国志の本を買って、ちょっと嬉しげになった。しかし、空港を離れるのが超怖い。このままロビーで帰りの飛行機を待っていたい!ってマジ思った。帰国まで、あと4日あるよ。。   ■さっそく怒鳴られまくる 空港を出た。出租汽車(タクシー)に乗るといくら払わされるか知らないから、街まで歩こうと決意。空港を出ると、三輪タクシーのおっちゃんたちが群がってきて、一気に声をかけてくる。こわ。。 イメージの通り、中国語はかなり語気がキツいんよ。早足で逃げながら、生きた心地がしない。「不、不(プゥプゥ)」ってうわ言のように言いながら、首を振って小走り。   中国語の特性として、台詞の末尾を、高い音で終わったりすることが多い。日本語の耳だと、何かを話しかけて、その答えを待ってるような終わり方なのです。街の全員が、ぼくに何かを言ってきてるような被害妄想に苦しんだ。   ■バスは取調室 街まで数十キロっていう看板を見てしまい、歩くのを断念。 たまたまバスを見つけたから飛び乗った。ぐっちゃぐちゃに混雑した立ち乗りの車内で、お兄ちゃんが集金に来た。かなりくたびれた私服を着てる。「どこまでだ?」と聞かれて、答えられない。なぜなら、バス停の名前が読めないんよ笑 ・・・路線図を見て、適当に発音の簡単そうなバス停を見つけて、告げる。通じた!しかし次は、料金が聞き取れない。適当に札を出して、たくさん釣りをもらった。   しばらく行くと、お兄ちゃんがぼくに何かをキツく注意してる。怒ってるよぉ。でも、何を言われてるか解らない。「さっきキミが申告したバス停は過ぎただろ。降りろよ」って言ってるのか?でも、まだ街には遠いのです。助けて!それとも、他に何か落ち度が? 彼の叱責の内容がついに解らず、周囲にもジロジロ見られて。でも、何回目かの注意で、彼がキレ気味に「オレの言ってることが聞こえないのか」と言ったのだけ聞き取れてしまい(涙)余計にガタガタ。 どうやら「大きな荷物が邪魔だから、戸口へ行け」だったみたい。   ■交通ルールより反射神経 逃げるようにしてバスを降りたけど、どこだか解らない。中国は太い道でも信号がないところが多くて、四方八方から走ってくる猛スピードの車の間を縫って、歩行者が小走りで渡ってる。 右側通行にも慣れてないのに、いきなり目の前で自転車と車が事故るのを見せ付けられて、余計に怖くなる。バイクやモーター付きの自転車も多くて、油断してるとすぐに死ねる。自己責任!   ■ホテルがない だんだん夕闇が迫ってきたんだが、どこにもホテルがない。無計画の渡航だから、予約なんかしてない。適当に見つけて泊まろうと思ってたのに、そうもいかないのか? 言葉は悪いんだけど、貧民街みたいな雑然とした道路を彷徨いながら、かなり危機感がつのる。このまま夜になったら、どうしよう。でも、2時間以上歩いても、ホテルが一軒もない。   っていうか、成都の地図すら持ってなくて、空港がどこで、どんなエリアで構成された街になってるのか、知らない。 このままここで滅びるしかないのか、空港にも戻れず、日本にも帰れないのか、と嘆いたとき!なんと!   ■泣きついた家楽福 ちょっと道が開けた場所に出て、見覚えのあるロゴを発見! あれは、たしか箕面(大阪の北部)で見たことがある!大阪府立図書館のそばでも見たことがある! ・・・カルフール! たしかフランス資本なのよね。成都にも進出してた。中国では「家楽福(チャラフゥ)」っていう名前なんだけど笑   カルフールで本売り場を見つけて、店員のおばさんに「成都の地図がほしい」と伝えた。ビニルに包まれた観光案内を出された。「中身を見せてもらってもいいか」と聞き、ビニルを破ってもらった。 中を見たら粗い地図しかないから「他にないですか」と聞き、別のを出してもらった。おお、会話になってるよ! 緊張が一気に解けてしまって「ぼくは日本人で、迷子になった」と告白。おばちゃんは、日本人であることに驚嘆。ぼくの中国語も、まんざらでもないやん。買い物・観光地の会話事例なら、飛行機で予習したから笑 「一人で来たのか」「そう。ホテルが見つからない」てな感じで、泣きつく泣きつく。するとおばちゃんが「××してあげるけど、それでいいか?」と。何をしてくれるのか、聞き取れない涙   ■一人で出来るもん やがて、おじちゃんが現れて「××に行きなさい」と言う。それって、どんな場所なんだろう?「ここを左に曲がりなさい。解りましたか?いいか?」と聞かれて、これには頷くしかない。 左に行ってみると、めぼしいものは特になくて、再び街に放り出された。貴重なチャンスだったのに、具体的な助けをもらえず、地図すら買えなかった・・・   すっかり暗くなってウロウロしてると、市内巡回バスの停車場を見つけた。そこに市内の地図があるじゃないか。 舐めるように地図を見た。ぼくは市街地の遥か南にいて、ホテルはもっと北に行けば、たくさんありそう。バスに飛び乗って、今度は自信たっぷりに1元を支払って、座ってる。終バスか、終バスの1つ前くらいだから、乗客も少なくて。 バス停の名前をコールされても聞き取れないから、いくつめか数えておいて、必死に指をおる。   ■筆談でチェックイン 降りた場所でホテルを発見。「有空房間〔口馬〕?」と、空室の有無を確かめる。1件目は「没有(ないわよ)」だったけど、2件目で「有(ヨウ)」と。この響きが、ここまで嬉しかったことはない! きたないコンクリの打ちっぱなしの建物で、かなり心配なんだが、背に腹は代えられない。死ぬほど時間をかけて筆談をして、泊まることに成功!   フロントの掲示では1泊80元(1350円ちょい)なんだが、余計に50元を取られて、3人部屋に通された。誰かの隣で寝るのか?と思いつつ、仕方なく入室。 ・・・1人なのに3人部屋を貸して、ぼったくられたのか?という予感もよぎるけど、出せない金じゃないから、黙っとく。   部屋にはトイレがなくて、廊下の向こうにまとめて並んでる。噂どおりトイレにはドアがなくて、水洗じゃない。その前にノズルが出てるから何かと思ったら、シャワーだった! すごい匂いのするところで、シャワーなんか浴びても、逆に気分が悪くなりそう。その日は、まあ、しゃあないから身体は洗えず。   ■晩飯はお決まりの 空腹だから肉まん1元(17円ちょい)で買って食べたら、アホみたいに辛い。空港を降りたときから、なんか全体的に空気が独特だったんだが、この調味料の匂いだったみたい。辛いものは好きだから、すぐに慣れたんだけどね。   部屋に戻るとき、鍵を管理してる年齢不詳のお姉さんと筆談して、ちょっと和めた。部屋に来てくれて、空調(コンティアオ)について教わったり。 初日はそんな感じで、おやすみ。4月からの仕事の夢をたっぷり見ましたとさ。帰りの飛行機までの日数を何度も数えてるから、こんなことになったのでしょう。   ・・・さらなるピンチに襲われた2日目に続きます。
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